2021 5月｜群馬県のエコキュートを格安価格で交換【群馬エコキュート交換マイスター】

まずは本当にエコキュートの水圧は弱いのかどうかという点ですが、確かに他の給湯器に比べると水圧は弱くなってしまいます。つまり水圧が弱いという問題はあるということです。なぜ水圧が弱くなってしまうのか、その理由はエコキュートの仕組みにあります。

ガス給湯器とエコキュートの大きな違いは、「貯湯タンクがあるかないか」というところです。ガス給湯器はそのままお湯を沸かして利用するので貯湯タンクがありません。「水道直圧式」という仕組みになりますので、水道の水圧である500kpaでお湯を使うことが可能です（ただし、低い号数で低機能のガス給湯器では水圧が弱くなります）。

一方でエコキュートはヒートポンプユニットで熱を生み出し、貯湯タンクにお湯を貯める仕組みです。この貯湯タンクは耐圧が限られていますので、水道の水圧を減圧弁で下げてから水を給水しています。そしてこの貯湯タンクから出湯されるため、どうしても水道の水圧よりも弱くなってしまうのです。水道の水圧の500kpaに対し、標準タイプのエコキュートの水圧は1/3の180kpaほどになります。

水圧が1/3になるとどんな弊害があるのかという点ですが、ひとつは「洗浄能力」です。水圧が弱くなってしまった分、どうしても洗浄能力も低くなってしまいます。またシャワーはマッサージ効果も期待できますが、血流への刺激が弱まってしまうので、その効果も低下してしまいます。ただし、以前使っていた給湯器との比較もありますので、水圧について気にならないというユーザーも多くいます。また、水圧が弱まった分だけ水道使用量の節約になりますので、メリットを感じるユーザーもいるのが現状です。

他にも、水圧が弱くなると問題になる点に、2階や3階での浴室の使用に制限がかかってしまうことが挙げられます。1階にエコキュートが設置してあり、2階でシャワーを使用すると、上へ送り出す力が必要になる分だけ1階よりも水圧は下がります。さらに3階となると、基本的に標準タイプのエコキュートでは使用不可となります。これはエコキュートを設置する際に必ず事前確認が必要な点です。特に二世帯住宅などで増設するなどして2階に浴室を設置する場合は、標準タイプのエコキュートでは不満が浮上する恐れがありますので注意が必要です。

ちなみにその場合、2階にエコキュートを設置するという選択もありますが、エコキュートには低騒音の問題がありますので、寝室近くになると安眠に障害が起こるリスクがあります。エコキュートの設置は1階の屋外が基本ですので、2階や3階に浴室を設ける場合は、水圧の問題をクリアする必要があるでしょう。

エコキュートの水圧をどうすれば解決できるのかは、「手軽にできる方法」と「根本的に変えていかなければいけない方法」の2種類があります。これらの方法を選択するとエコキュートの水圧問題はほぼ解決することができます。

まずは根本的にエコキュートの標準タイプではなく、「高圧タイプ」の製品を購入するというのが一番効果的です。それぞれのメーカーで高圧タイプを開発・販売していますので、水圧の特徴だけお伝えしていきましょう。

① パナソニック「パワフル高圧給湯」

標準タイプの水圧が170kpaなのに対し、パワフル高圧給湯は280kpaです。1Fの出湯量は標準タイプだと毎分12Lですが、パワフル高圧給湯だと毎分14Lとなり、2階でも毎分13L、3階でも毎分12Lの水圧を実現しています。

② 三菱電機「ハイパワー給湯」

標準タイプの水圧が180kpaなのに対し、ハイパワー給湯は290kpaです。1Fの出湯量は標準タイプだと毎分12Lですが、パワフル高圧給湯だと毎分16Lとなり、3階でも毎分13Lの水圧を実現しています。湯張りにかかる時間も25％短縮できます。

③ 日立「ナイアガラ出湯」

水道直圧給湯のため、キッチンや浴室など2ヶ所同時に出湯しても標準タイプだと毎分12～15Lに対し、ナイアガラ出湯だと毎分17～21Lですので、水圧に関しては最高水準の機種です。もちろん3階の浴室でも充分な出湯ができます。

④ 東芝「パワフル給湯タイプ」

標準タイプの1.8倍の水圧で、170kpaに対してパワフル給湯タイプは300kpaです。2ヶ所同時に出湯する際の出湯量も30％アップしています。出湯量は1階だと毎分14～18L、2階で毎分13～17L、3階でも毎分12～16Lという優れものです。

⑤ ダイキン「パワフル高圧」

これまでの300kpsがさらにパワーアップし、320kpaとなりました。配管のサイズによって出湯量に差がありますが、配管20Aのサイズだと1階の出湯が毎分20L、2階で毎分18L、3階でも毎分17Lです。配管16Aのサイズでも3階で毎分15Lの出湯量が可能です。

⑥ コロナ「高圧力パワフル給湯」

標準タイプの1.5倍の水圧となっており、260kpaです。1階の出湯量は毎分14L、3階だと毎分12Lです。高圧タイプですが、他社よりも幾分弱めという性能です。

手軽にエコキュートの水圧を上げる方法が、「設定温度を高くする」というものです。基本的に初期設定が40℃～43℃ほどになっており、これに水道水を混ぜてシャワーとして利用するわけですが、設定温度を上げることによって混ぜる水道水の割合が多くなり、水道の圧力を利用することができるようになるのです。もう少しシャワーの水圧を上げたいなというときに使える方法ですが、設定温度を高くするため、その分電気代がかかるという側面もあります。ランニングコストを押さえるためにエコキュートを選んだのであれば、できれば避けたい方法ではあります。

こちらも設定温度を高くするのと同じく手軽にできるシャワーの水圧を上げる方法で、「シャワーヘッドを換える」というものもあります。ただ、基本的な水圧自体は変わっていないため、直線的に出湯できるようになり勢いは感じますが、シャワー自体の拡散力は低下してしまいますので、満足度は低いかもしれません。

エコキュートもどんどん新しい性能の製品が開発されて、水圧の問題はクリアになってきています。2階や3階に浴室を設置するのであれば、標準タイプではなく、高圧タイプのエコキュートを選ぶようにしてください。設定温度の変更やシャワーヘッドの交換だけでは水圧の問題が解決できない場合がありますので、やはり最初から性能の高い製品を購入するのが一番の対策になります。このように高圧タイプのエコキュートだと水圧が弱いというという点は充分対応できるので、心配なく設置できます。

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